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人の一生と和菓子
初節供(句)
生後初めて迎える節供(句)。三月三日は女児の雛の節供(句)、五月五日は男児の端午の節供(句)。初節供(句)には里方や親戚、知人などから贈られた人形やのぼりなどを飾り、返礼として菱餅やちまきを贈る習わしが広く行われています。雛の節供(句)には、菱餅、桜餅、ひなあられ、端午の節供(句)には、ちまきや柏餅がつかわれます。
菱餅は、菱の実を食べて長生きした仙人がいたことに由来したといわれ、長寿を祈る餅ともいわれています。また柏餅は、新芽が育つまで古い葉が落ちない縁起から、子孫繁栄を願ったものといわれます。
ご当地福井では節句餅をご近所にお配りします。詳しくはご相談ください。
初誕生日
満一歳の誕生日を迎え、ここまで無事に育ったことを祝います。この日には、一升の餅をつき、「誕生餅(一生餅)」を用意し、一生元気で食べ物に困ることがないように願って、誕生日を迎えた子に背負わせます。また、ところによっては、誕生日以前に早く歩き始める子は成長してから早く家を離れて暮らすようになるといい、それをいやがって、その子に餅を背負わせてわざところばせたりします。
各地にこれらの風習があり、「しょわせ餅」「ころばせ餅」「力餅」などとの呼び方もあります。誕生餅は当店にご用命ください。
結納・結婚祝い
一生のうちで最も晴れやかな慶儀です。
結納は結婚を申し込む儀式で、婚約した相手の家を訪ね結納を交わすときには、結納品と共に慶事にふさわしい和菓子を持参することがよいとされています。
結婚式は、相思相愛の男女が一生の伴侶として結ばれ、人生への新しい旅立ちをするための大切な儀式です。
お嫁さんが嫁ぎ先に入ってお仏壇にお参りしを済ませたころ合いに紅白まんじゅうを撒いてお祝いをしました。ご近所へご挨拶にのは箱入りの紅白まんじゅうを持参します。
年祝い
六十の干支(十干と十二支の組み合わせ)がひと回りして元に戻るという意味の、60歳の還暦(生まれた年の干支に戻る)。
「人生七十古来稀なり」の諺から、満70歳を迎えて祝う古希。77歳の喜寿。80歳の傘寿、88歳の米寿。100歳ひとつ手前の99歳を祝う白寿など、それぞれ無事に年を重ねてきた喜びを祝います。家族や親しい方々をお招きし、祝膳を用意して祝います。
ご当地福井では米寿で米の餅、又は紅白まんじゅうでお祝いする方が多いです。
病気見舞いと快気祝い
病気のお見舞いに伺う際は、先方のご病状にもよりますが、カステラ、菓子折などが一般的です。また産婦の方へのお見舞いにも、カステラや菓子折が喜ばれます。
病気が全快したら、快気祝い(床上げ祝い)として、お見舞いをいただいた方々にカステラ、菓子折などで返礼します。
新築
新しく家を建てることは、一生のうちに何度もあることではなく、まさに一大事業といえるものです。滞りなく新しい家が建つように、節目節目に工事の無事を祈ります。
地鎮祭は、土地を清め、工事の安全と家の繁栄を土地神に祈る儀式です。近隣の方々に菓子折を携えてご挨拶に回ります。
上棟式(棟上げ、建て前)は、家の柱建てが終わり、棟木を上げるにあたり、工事の安全と建物の堅固長久を祈念する儀式です。
儀式の後には、祝膳を用意し、工事関係者にご祝儀、酒、赤飯を配ったり、出席者には酒、赤飯を配ります。
通夜見舞い・葬礼
法要
お亡くなりになった方の追善供養のために行う仏事で、一般的に没後四十九日までのあいだに7回の供養を行います。初七日、二七日、三七日、と7日ごとに続きますが、初七日と七七日の四十九日では、親族や親しい方々が集まり、故人を偲びます。お供え物として菓子折を持参します。
またその後は、百か日、一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、三十三回忌と続き、用いる菓子は同様ですが、五十回忌からは菓子に赤いものを用いても差し支えありません。